焦りはない。期限を設けるつもりもない。
いつまでにシックスパックになるのか。
決めていない。
今年の夏にシックスパックを引っ提げて海にナンパしに行く訳ではない。
サウナに行って、友人の四十路の近いビール腹を詰る予定もない。
つまり、少なくとも誰かに披露することが目的ではない。
また、毎日鏡を見ているわけではない。
シックスパックとなった写真を撮って満足したいわけでもない。
何かに取り組む時に、心掛けたい事は、「目標に終わりはあるが、それは人生の終わりではない」ということだ。
「フルマラソンを3時間以内で走る」という目標は、それを達成したら終わる。
フルマラソン3時間で走るために鍛えた身体は、目標達成とともに終わりを迎え、ハードなトレーニングから距離を取るだろう。
私の目指すシックスパックは、そういう類のものではない。
悪習慣により溜め込んだ毒(内臓脂肪、腸内悪玉菌など)、それらを、ストレスのかからない程度の節制により、徐々に排していく。
その結果として、シックスパックを目指すのである。
故に、シックスパックになってしまえば、一生シックスパック。
3時間以内で走ってしまえば、一生サブスリーランナー。
努力でなく、ただの習慣こそ、私の目標達成に欠かせないものである。
ずっと元気に。ずっと楽しく。